彗星のてんぷら

あげたての星からはイマージュの匂いがする

大阪韓国文化院に行ってきた

 今年はもう少しブログを更新してみてはどうかしら、と考えている。

 コンスタントに日常を落とし込むのに、なかなか適した場所が見つからないので(さようならわたしの愛したTwitter/と言いつつしXも未だぶとく使っているが)いっそブログに帰り咲いてみては如何だろうかという考えだ。こういう回顧的な流れは現在わりとちらほら起こっているようで、何だったら個人サイトをもう一度作ってみようかとも思っている。いろいろ書いたり、書いてきたものを纏められるような「本陣」みたいなものがあったほうが、やはり個人的には心地良い。

 コンスタントに書くならば、割と肩の力を抜いたほうが良いので、今回はざっくりした日記ということにしよう。

 

 韓国文学翻訳の勉強が出来るところをいろいろ探していたら、大阪に『大阪韓国文化院』というところがあるのを知った。ホームページを見てみると、歴史的、現在的な韓国文化を発信、紹介するための施設で、各種展示やイベントがいろいろ催されており、また語学教室や料理教室なども開かれている場所であった。

 現在の展示は、K-ART「パク・ニシャン 第四の壁」という、俳優でもあり画家でもあるパク・ニシャンの展示がされているとのことだった。ホームページ上に挙がっていた写真が格好よかったので軽い気持ちで出かけたのであるが、これがすごく良かった。

 

 展示室は大きくなく、さっと見渡せる程度であるが、デカい美術館だと三、四時間くらい篭もってしまうわたしからすれば、これくらいの規模が見やすくて嬉しい。実像を捉えつつも抽象画に解けていくような筆遣い、目の醒めるような青色や赤色の色使いがものすごく格好良い絵画がたくさんあった。

 

 韓国に行った時に現代美術館も何度か足を運んだのだが、韓国の現代美術はものすごく面白いんじゃないだろうか。今回、見に行こうと思ったのも現地で見た作品がみんな良かったからだ。

 ちなみに現地の美術館も無料で入れるところが多かったが、この大阪文化院も無料で一階から四階までの展示を観られるし、この絵画展も無料で更に絵画の写真と画家のコメントが掲載されたパンフレットまで貰えた。

 

 一際目を引くのがこの絵画だが、すごく格好良い。驢馬を描いたというより、線の集まりが驢馬になっているような印象も受ける。こういう一筆のパワーが強い絵画はいいよな(趣味)

 

       

 絵の具の扱い方がかっこういいのでアップで撮った。

 

 見応えがある作品がたくさんあり、展示室自体も格好良かったのでお薦めだ。ちなみに韓国の展示室とか美術館ってこういう無機質系というか、配管剥き出し系が何となく多い気がするけれど、韓国の特徴なのか只の今風のセオリーなのかは分からない。日本の展示室はもっと無機質的に真っ白な感じがするような気がするのだが。個人的には格好良くてたいへん好きなスタイルだ。

 

 ちなみに、他の階でも韓国文化を紹介する展示がたくさん見られたり、ゲームがあったりして良かった。韓国映画を観られるスーペースや、韓国絵本を読めるスペース、各種書籍が借りられる図書館もあって楽しかった。

 図書館では、以前読んだ『29歳、今日から私が家長です。』が面白かったので、作家イ・スラの『日刊 イ・スラ』を貸し出しして貰った。現代韓国において、新しいスタイルで文学を引っ張っていくイ・スラの姿は非常に格好良くて、注目している。原書も充実しており、文学を問わず色んな種類の本があったので、今後有効に活用出来たらいいなと思う。

 わたしを含め、韓国エンタメに興味を持つ人が多いと思うが、それを足かけに現地の人々や暮らしや文化に興味を持つ人も多いと思う。そう言うときに、こうやって橋渡しの役割を担ってくれる施設があるのは有り難い。大阪韓国文化院、色々な催しをずっとやってくれているようなので、今後も定期的に利用していきたいと感じた。お薦めです!